楽団日記

札幌で活動する芝居のエンターテイメント集団、                                  弦巻楽団の弦巻楽団による皆様のための日記です。

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いたたまれなさに包まれて。

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一ヶ月振りの更新となります。
あっという間に年の瀬が「おせおせ」で迫って来ております。気がつけば後10日ばかり…。波乱と混乱と不吉な2013年も、間もなく暮れようとしています。弦巻と言えば、「トワイライト」が終演して以降はだいぶ気持ちにゆとりができました。仕事はしつつも、ライブに行ったり念願の旅行に行ったりと、短いながらも休暇(自主的な)を過ごしてます。考えるべきことや動き出してる仕事もありますが、とりあえず、ゆったりと。

弦巻楽団#19「トワイライト」は無事に全5ステージを終了しました。
終わってしまったことが、あんまりにも呆気なく感じます。
なんと言うか、ずっと稽古して来た気がするので(なんせ、ワークショップのメンバーでの公演なので都合半年一緒に過ごして来た訳です)、もっともっと本番を重ねたかった。沢山のお客様に、まずはありがとうございますを。終わった実感はすでに薄ぼんやりとしてますが、皆さんの暖かい言葉や突き刺さる言葉は残ってます。
当時の自分の言葉をFacebookから転記。

『 弦巻楽団#19『トワイライト』、全5ステージが昨日26日終演致しました。2年ぶりの新作本公演、新しいメンバーでの出発、なのに乗り打ち本番、撤去も1時間半、と言う大変なハードルな中、なんとか終えられました。無事故、と言う訳には行きませんでした。反省です。しかし、次への課題にして前を強引に振り向こうと思います。
観に来て下さった沢山のお客様、ありがとうございました。
様々な形で感想を届けてくれた皆さん、本当に感謝です。痛い言葉も、嬉しい言葉も、全部(抱きしめて)劇団の糧にしていきたいと思います。

最後の2日間は当日券を求める方が急増して、びっくりしましたが、とても嬉しかったです。「2年ぶりの新作!」と喧伝する割には地味で、さりげない展開の作品でしたが、相当のチャレンジを試みたつもりです。なので、お客様の反応が本当に嬉しかった。(役者陣は初日、お客さんが笑う声にびっくりしたみたいです。全く、もう。作者を信頼してません。)

今回は美術や衣装、小道具に至るまで参加者(つまりキャスト)で作りました。
美術プランの川崎舞さんの指示のもと、みんなで試行錯誤しながら、ギリギリまで粘りながら作りました。今作に込めた想いや、狙いや、楽団としてこれからやろうと考えてることなどは後日、ブログにまとめてアップします。お暇であれば、読んでもらえたら嬉しいです。

本当は後3回くらいは上演したかったなあ。
どこかがこの作品で呼んでくれたら嬉しいな。

とにかく、次です。続けてさえいれば、きっとまた再演できると信じてます。
参加者に最後に伝えたのは
「悔いぐらい残しなさい、」
と言うことでした。
悔いを残して、悔いを残して、
だからこそ人は諦めず歩いていけるんだと思います。 』

少し悔しさがにじみ出てる気がします。
何にどう悔しかったかはまた次にぶつけたいと思います。
TGRということで、30作品以上の演目が上演される中、ああしたテーマと作風で舞台に立てた意義を噛みしめています。

手放したく無かったのは、「加害者意識」です。
「世の中」と向き合って作品を作る時に、自分もその一部だという意識を失わないこと。
時々、力一杯「被害者」の立場で叫んでる舞台を見て、どうしても違和感を感じてしまいます。
いや、だってみんな「加害者」でしょう?と。
僕たちの意識や、常識や、善意で行われる「心遣い」が、積もり積もって、思いも寄らない片隅に皺寄せられて「悲劇」を産むんじゃないか。その構造を見て見ぬ振りするのは、あまりに無神経で、恥知らずな行為なんじゃないか。そう思って脚本は書かれました。
発端は数年前「モンスターペアレント」と「運動会」について考えたことでした。僕は10年ほど前から児童劇団や小中学校で演劇のWSをやらせてもらってるんですが、そこで様々な「父母」と出会いました。皆さん良識ある、まともな方に僕は思えました。本当に「モンスターペアレント」なんているんだろうか、いたとして、そうした親の「子供が傷つく!」と言う意見から「運動会の徒競走で順位をつけるのをやめる」なんてことが起きるんだろうか?と疑問に思ってました。
現実には、今年も「『はだしのゲン』撤去事件」なんてことがありました。
本気?本気なの?と言うのが僕の気持ちでした。
もちろん、本気みたいでした。
自分が担当者になって考えました。「子供に読ませないで下さい」と親に直訴された時に、自分ならどう答えるだろう…。
自分が同じ親の気持ちだとして考えました。
子供のクラスメートの親が「子供に読ませるべきじゃない!」と訴えてる時に、自分はどうするだろう…。
そこから、物語が広がっていきました。

巨悪は出てきません。
問題は、一部の、巨悪のせいでは無いと思うからです。
(もちろん、巨悪なんて存在しない、でも、巨悪は悪く無い、でもありません)

こうやって、僕たちはどんどん悪くなる状況に麻痺して、沈んでいくのだろうか。
と言う思いで書き上げました。

おかげさまで、TGRでは最終選考の5本にまで「トワイライト」は残りました。
ですが後一歩及ばず、無冠に終わりました。
悔いはあります。
だからこそ、次に向かいます。
次回はいよいよ#20(!)「ダーン・ザット・ドリーム(仮題・新作)」です。
その前に、このワークショップ「演劇研究講座」の1年間の成果公演を3月に行います。
現在脚本を参加者で選定中。初めて、弦巻の過去の脚本に材をとるかもしれません。
3月の2週間、劇場に籠もりっきりで仕上げます。
この2週間からの参加も可です。
詳しくはアナウンスをお待ち下さい(シアターZOOのステージニュースで既に公開されてます)。

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何もかも見えなくなる、夕暮れ。新人団員3人による幕引き。

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ワークショップ参加生の二人。と、アドバイザーとしても協力してくれた客演の千念達正(シアターカンパニーZERO)。

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本職の先生から「汗を掻いた」と言われた議論の場面。

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約1年ぶりに山根万理奈さんのライブに。

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3月の候補作。なつかし!

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メリークリスマス!

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弦巻楽団は無冠でしたが、弦巻脚本の「茶の間は血まみれ」が特別賞(Lチキ半年分)を頂きました。

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サラブレッドの地に旅に出ました。

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3年住んで初めて天井から雨漏りが!業者さんによる予想以上の大工事が行われました。

#19 「トワイライト」幕開きました。

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すっかり日記から遠ざかってしまいました。
いけないなあ、と思いつつ、書きたいことが整理し切れないままに今日まで来ちゃいました。
札幌座「亀、もしくは…。」韓国ツアーの報告も「なおざり」にしたまま、弦巻楽団#19「トワイライト」の稽古に突入、そしてあっという間に本番、今日は既に3日目、4公演目です。

トワイライトは楽団員の新人3名が役者として本格的に舞台に立つ初めての公演となりました。更に今回は、昨年から、または春からWSに参加していた受講生4人が出演しています。他に客演2名の、とてもフレッシュな面々が舞台に立っています。
新しい弦巻楽団の目指す場所、が少し見えるんじゃないかと思います。

2年ぶりの新作は、順調に、いつもの非順調さで書き下ろされました。
「今までの弦巻楽団に無い作品」と考えながら、このフレッシュな面々に相応しい作品を、今抜き差しならない感情を込めて書こうと、執筆されました。
前回の「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」がどコメディだったから、と言う訳じゃありませんが、じんわりダークな作風になりました。
それでも、僕は本気で「観る人が元気になる作品を」と思って書いてます。
本当です。

沢山感想を頂いております。
ブログを書いて下さった方がいらっしゃったので、ご紹介を。

ドゥヴィーニュ仁央さんによるフリーペーパー「WG」
http://www.freepaper-wg.com/archives/8949

札幌でコンテンポラリーダンスの指導をされている渡部倫子さんのブログ
http://ameblo.jp/michiko-w/entry-11711642017.html

アンケートも全て目を通してます。
とても嬉しい言葉もあれば、痛い言葉もあります。もっともっと精進せねば、と骨身にしみます。

それでも、この挑戦を選んで良かったなと思います。
現在札幌は劇場祭、TGRが行われている真っ最中で、たくさんの演目が上演されています。その中でも、独特な味わいの作品に出来たんじゃないかとは思います。

明日は千秋楽です。
26日20時開演です。当日券もございます。ご予約も、今日の24時まで公演情報のタイムテーブルから出来ます!
ぜひシアターZOOへ。

名前をつけてやる

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色々と盛りだくさんだった夏が終わり、すっかり秋が到来しましたが(ちょっと冬じゃない?)、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
弦巻は不調をやっとやっと抜け出し?つつあります。
考えは巡りに巡って、結局春に決意をした境地に戻りました。
一言で言えば、それは熟考することより、決断を早くしていくことです。
慎重で臆病な自分にとって、石橋を叩くなんてもっての外、石橋を磨いて磨いて舐め回すほど愛でて愛でてピカピカにして悦に浸る弦巻にとって、それはそれは厳しい作業です。しかも、どちらかと言うと現状石橋なんて見当たりません。それでも。それでも。身体を張る、そう決めたのですから。

そもそも前回執筆した記事で「夏を終わらせませんよ〜」と言ってたのが微笑ましくあります。
おかげさまで弦巻は札幌座「霜月小夜曲」全32ステージ(演劇シーズン+ツアー)を終え、弦巻楽団は「演劇講座」の発表公演(「プセット」「大海原で」)を終え、1年ぶりの本公演#18「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」を札幌と帯広で終えました(トップの画像は帯広での公演終了時の写真です。帯広柏葉高校の皆さん800人と!)。

この中では一番ひっそりと行われました「演劇講座」の発表公演でしたが、自分としてはなかなか手応えのある物になりました。何が必要か、何が不必要か、自分の考える演劇とは、何が可能か、何が不可能か。
それは「このやり方で間違っていない」と言う実感を掴んだと同時に、間違ってないからこそ困難な実感を得ることにもなりました。
自分の中では「ブレーメンの自由」→「演劇講座発表公演」→「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」までそれは繋がっています。
「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」は8年前の作品で、再演さえ既に6年前だったのですが、当時から時代性を殆ど無視した『ど』ラブコメだったので、色褪せるもへったくれもありませんでした。恋に暴走する教授に振り回される周囲。脚本も、小ネタ以外いじりませんでした。今回、主演の松本さんは変わらず、他の4名は新しいメンバーだったのですが、また新しい「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」となりました。新たな演出として手が加わったのは「舞台美術」。「スウィートソウル」以来となる川崎舞さんに舞台プランをお願いし、「コンカリーニョでも、帯広の2000人規模のホールでも同じように舞台空間を生み出せる美術」と言う面倒なオーダーに、見事に答えてくれました。
劇中かわされる「月」の会話にも通じる、まるで、宇宙の孤独な小惑星のように、奥坂先生の教授室が生まれ変わりました。

今年ここまでに演出した2作品「ブレーメンの自由」と「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」では、えらく趣が違うように感じる方もいるでしょう。確かに、テキストの段階では大きく違います。演出もそう言えるかもしれません。しかし、僕が演劇空間に、演技に求める物は変わってません。8年前、6年前と今回の「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」が大きく違うのは、そこかもしれません。設計図は同じ、素材も同じ、ただ、家を建てる「工法」が違うのです。その課題はまだまだクリアしたとは言えません。どこかぎこちなさもまだ孕んでます。でも、「間違ってない」とは少なくとも感じています。

たくさんの感想を「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」では頂きました。
いつもいつもありがとうございます。
その中で嬉しかったのが
「予定調和でありながら、それでも感動する」と言う感想でした。
ああ、もう何も言うことはありません。
「予定調和を壊す」と言うのは簡単です。
でも、すでに「予定調和を壊す」と言う文法や作劇そのものの方がむしろ「予定調和」で危険だと僕は感じます。
そもそも、本当に、根本的に「壊す」のと、ただ「ちょっかいを出す」のは全然違います。

予定調和でありながら、(気付かれないうちに)予定調和を越えている、そんな作品が自分の理想であります。
理解されにくい火星人(+)の真骨頂です。

そんな弦巻は現在韓国に来ています。
札幌座の「亀、もしくは…。」の公演をソウルとインチョンで行う為に来ています。あー、昨年パスポート作っておいて良かった。毎日毎日発酵食品を食べているからか、胃腸の動きが活発です。とにかく飯がうまい!チヂミってこんなに美味しかったのかと驚きます。残念なことに、まだ韓国美人には会えてません。

弦巻楽団は来月、すかさず2年ぶりの新作となる「トワイライト」を公演します。ここまでの流れの集大成…と言うより、はじめの一歩となります。新しい団員と、新しく出会った人達で上演します。
「トワイライト」は、「言葉」が、「思想」が失われることで、「感情」が失われていく物語です。
言葉が禁止されていく世界で、あらわに出来ない感情が生まれてしまう。それでも、人は感情までは失えないーーー。
そんな引き裂かれた、そして「引き返せない」物語です。

間もなく詳細が出ます。乞うご期待!

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「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」恋に落ちた瞬間。

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通称「結婚式のシーン」教授室を囲むパネルには数式や英文書、楽譜などがちりばめられてます。

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ご本尊。6年ぶりに出演です。

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ラストシーン。ハッピー?エンド。

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韓国着。この飛行機で来ました。

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公演する劇場の街(大学路)の地図。これ全部が劇場なんだとか!

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カフェラテばかり飲んでます。だって、他は何か分からないから…。

回復へ向かう日々

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色々あって、不調でありました。
体調も悪くなく、生活に滞りなども(いつもと同じ程度にしか)なく、見た目には元気一杯ないつもの弦巻だった訳ですが、なんだか「言葉」が上手く出て来ない日々を送っておりました。
分析するに、一つ一つは、些末な、結論も出てる問題がプチプチと起こり、それに対処するうちに頭が追いつかなくなた…と言うのが実情のようです。おかげで様々な実務をたった今、ばったばったと処理しております。さらに、良くないことに頭に血が上る、古い言い方をすれば「ドタマに来る」懸案が持ち上がり、脳内は言葉が溢れ返っており、飽和状態になっていました。溢れて判断能力が落ちた頭に、数々の諸問題と、タイミング悪くいろいろな事が重なったようです。
今はもつれた糸を断ち切って(マリオネット)、少しずつ復調して来ました。
そんな訳で、久しぶりの更新となります。

前回の更新後。
おかげさまで「ブレーメンの自由」は数々の波紋、感動、拒絶を巻き起こしながら、無事7ステージを終えました。あわや追加公演のありがたい観客動員数となりました。本当に感謝です。とてもとても強い作品をおかげさまでやりきれました。29日に行なわれた翻訳者の渋谷先生とのアフタートークも大変好評で、終演後、催された会食の席で渋谷先生から「未訳のファスビンダーの戯曲も、よかったら翻訳するので上演してみては?」と嬉し過ぎる申し出が。今回の我々のファスビンダーのテキストへの向き合い方を、非常に面白がってくれました。
実際、10文字程度カットしただけで、翻訳された訳文そのままで上演しました。

一言で言うと、「虚構」を「虚構」として見せる。
「虚構」を間において、我々と観客で向かい合う。

そんな立ち位置を目指しました。
「本物ぶる」必要はない。この圧倒的な言葉と、世界を、観客の前で忠実に「なぞる」こと。それを第1に考えました。ここが難しいところで、けしてそれは「片手間に」出来ることではないのです。忠実に「なぞる」と言うのは、本当に何回も何回も稽古した末に見えてきた姿でした。

渋谷先生がユーストリームで「ブレーメンの自由」の感想をお話ししてくれてます。
こちら→ 「シブ先生のファスビンダー夜咄 第二夜


そして、ブレーメンから弦巻はバビューンと智恵文に向かいます。
智恵文と言うのは北海道の名寄にある小さな町です。そこで生きる人々を描いた札幌座「霜月小夜曲」に出演するために、稽古の日々に突入しました。
約3週間の稽古の末、札幌座の前身である「TPS」時代の集大成的作品に、新しく改めて加えて頂くことになりましたーーーーー。
そんな訳で今度は毎日役者(音響も)として稽古稽古稽古が続きました。
そしてあっと言う間に本番です。それも全32ステージのロングラン!
8/8(ハハの日、と言うことですが、実際に弦巻の母親の誕生日であります。しかも弦巻自身は6/6生まれ。ムムの日、です。)現在15ステージを終え、改めて作品に対する実感も変わって参りました。
フェイスブックにもアップした文章ですが、作品についての考えをまとめてみました。

改めて今作「霜月小夜曲」を紹介。
名寄の、智恵文を舞台とした、40代半ばにさしかかった3人の女性を中心としたホームドラマです。
ホームドラマ、とあえて言い切ってみます。

3人のそれぞれの人生が、再会したとある午後、交差し、こみ上げてきます。
人生には取り戻せないことがある。
未来だって、何かが手に入る確証はない。
それでも、私たちは懸命に働き、愛し、生きていく。
それぞれの人生を、それぞれのやり方で。

「北海道で生きる人々」を描いてます。場所設定の話では勿論なく。

「北海道」を舞台にしながら、
「別に北海道でなくてもいくね?」
と感じる作品もあります。
「雪国ならどこでもいくね?」とか。

『霜月小夜曲』はそうではなく、北海道で生きる人々による、北海道で生きる人々の姿を描いた作品です。

派手なエンターテイメントでも無ければ(いや、充分派手だよ、という意見もあると思いますが…)、強烈な問題提起も、ショッキングな展開も、メッセージを訴えかけることもありません。
ただ、「譲らない」物語ではあります。

「譲らない物語」

10ステージ以上を終えて僕が『霜月小夜曲』に感じたのはそんな言葉です。
この物語は、声高に主張はしないけれど、何一つ譲らない。
この地で生きることを。
人々の生活を。
まるで、われわれ一人一人のように。

それぞれのやり方で自分の土地を耕すように生きてる(それは、当然のように全身全霊で、だろう)3人の女性の姿。いや、登場人物全ての姿かもしれない。彼らの姿に「舞台」と言う土地に必死にしがみついて耕してる自分の姿を重ねて、本番中毎回グッと来てしまう。


…と言う感じです。作品について少しでも伝わったでしょうか?
なんか高尚な作品みたいな文章になってしまいましたが、そんなことはありません。
バカバカしい、笑いに溢れた、したたかで逞しい作品です。

8/8(パパの日、とも読めますね。弦巻の父親は12/22生まれで関係ありませぬが)現在、残り札幌は4ステージとなっております。
今からでも間に合います。当日券もあります。ぜひシアターZOOへ。

ご予約はコチラ → 札幌座 「霜月小夜曲」


えー、そんな日々の中、弦巻楽団本体は8/24、25にワークショップの発表公演を行ないます。
「プセット」と「大海原で」と言う古典2作品を団員(若い)とワークショップ参加生(若い)で臨みます。

そして更に弦巻楽団1年振りとなる本公演(#18)を9/27〜29に行ないます。
かつて弦巻が他劇団の為に書き下ろし、演出した名作ラブコメディ
「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」
の再々演となります。ですが、弦巻楽団としては初の上演となるので「新作的再演」と考えて頂いてオッケーです。
間もなくチラシ、情報など一斉に公開します。

そして、今年は2年振りに札幌劇場祭(11月)に参加します。
2年振りの新作(#19)です。書き下ろします。若い劇団員と、新しい弦巻楽団の為に。
タイトルは「トワイライト」です。
こちらも乞うご期待!

復調したらしたで調子こきな辰年37歳、ここからとどまることなく活動が続きます。
ここから夏を取り戻す勢いです。
まだまだ夏を終わらせませんよ〜。

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「ブレーメンの自由」アフタートークの様子。

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「霜月小夜曲」アフタートークの様子。

自由への代償

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札幌座pit『ブレーメンの自由』、一昨日初日を開け、昨日までで3ステージ終演しました。今日で早くも折り返しです。

本番に入っても「しんどい」作品です。昨日の1日2ステージはそう言えば稽古でもやったことがなく、終わった後どっと疲れが…。バスソルトを沈めた風呂に入ったら、バタンキューでした。主演、出ずっぱり、鼻をかむ暇もないゲーシェ役の宮田さんには本当に頭が下がります。
楽屋では未だに演技について、この作品について、89年のパリーグについて、熱い激論が交わされています。
「人生や人間の『分からなさ』をそのまま舞台に上げる」と言うのを命題に取り組んでます。
これがとても難しいのです。なぜなら多くの役者は、自分の役を「共感」したがるからです。
難しい問題です。こうした作品、外国の戯曲に取り組むとき必ず立ちはだかる命題です。
ですが、逃げずにそこに立ち向かいさえすれば、
複数の人間で表現される「演劇」の良さが、その意義が、必ず表れてくれるのだと思います。
ぐるーーーっと回ってピーター・ブルックの「何もない空間」にまた戻って来た気がします(3周目)。

たくさん感想を頂いています。そのうちのいくつかを。

北海道新聞、加藤記者のブログ「シアターホリック」
http://theater-holic.seesaa.net/article/367513687.html

コンテンポラリーダンスの指導等をなさってる渡部倫子さんのブログ
http://ameblo.jp/michiko-w/entry-11561405393.html

ドゥヴィーニュ 仁央さんが編集長を務める「フリーペーパーWG『なぜか笑えたブレーメンの自由』」
http://www.freepaper-wg.com/archives/7958

皆さん、本当にありがとうございます。

出演者の明さんが「お話は分かり易いのに『考えちゃう』作品だよね。」と言ってましたが、とても的を得た評だと思います。話はメロドラマで、展開も納得いくのに、その行き着く先が釈然としない、謎を突きつけてくる。
日頃指導してる高校生達が観に来て、「面白かった!」と言ってくれました。ほっと胸を撫で下ろしてます。
でも、痛い言葉も頂いてます。
その言葉の意味は充分分かりました。だからこそ、取り組まなくては、とも思いました。
また別に、「お客さんは馬鹿じゃないよ」と、勇気づけられるような、釘を刺されるような感想も頂きました。
ドキッとしました。
そう、何の哲学も無しに「共感」にすり寄ってしまったら、日和ってしまったら、すぐに見破られてしまう。「共有されやすい結論」を拒否すること。そこに勇気を持って踏みとどまること。
まだまだ、日和る訳には行きません。

今日(27日)も19時半開演。
これからのスケジュールは
28日19時半開演
29日14時開演 ※完売
30日14時開演
となってます。

御予約、tsurumakigakudan@yahoo.co.jpで承ります。
お待ちしておりますー!

※29日14時の回の前売り券は完売致しました。当日券は客席の状況
を見て若干数販売致します(しない場合もありますご了承下さい)。

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こんな舞台になってます(仕込み経過)。

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楽屋で温水さんによるスーパープレゼンテーション。

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昼ステージ終演後、おねむの最若手、上西。

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