楽団日記

札幌で活動する芝居のエンターテイメント集団、                                  弦巻楽団の弦巻楽団による皆様のための日記です。

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春を待つ夢のように

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2月は「西線11条のアリア」が終わった後、札幌座研修生への授業、中学校へWSに、そして高校の授業と、公演の間ストップしてもらっていた講師業がにゅにゅにゅっとやって参りまして、頭をぐるぐるさせながらそれぞれの生徒さんと向き合って参りました。年代も、授業の目的もそれぞれ違う訳ですが、そうした場にいるといかに自分がまだまだ言葉足らずであるか痛感します。
最近思うのは聞き手のことを考えない「自分の言葉」をもっと強く持つべきか、
様々な相手に合わせて使う言葉をスムーズにシフトできるように「引き出し」を増やすべきか、
と言うことです。
何故そんなことを考えるのかと言うと、それは弦巻楽団演劇研究講座第3期を現在開催中だからです。
ここには様々な年代、経験の持ち主が集っています。
そうした彼らと対峙した時に必要とされるのは、一体どちらなのだろうと言うことを考えてます。

それは更に、劇団で主催したワークショップの場合、どのようなワークショップにするべきか、と言う問題に繋がります。

ワークショップなんだから、普段の稽古通りやれば良いんじゃないの?
と言う声もあるのですが、何かが僕を引き止めるのです。
以前にも書いた気がしますが、僕はこれまで弦巻楽団で、また呼ばれた場所でのWSにおいて、自分の脚本で作品制作や指導をしたことがありません。(1度だけ、高校生に簡単な会話として1ページの台本を渡したことがありますが…。)
今回の演劇研究講座で初めて、自作を使用してワークショップを進めようかと思ったのですが、結局やめました。

そもそも、「ワークショップ」と言わずに「研究講座」と言う名前にしたのも、そうした思考の表れです。

弦巻の脚本を(自分で)演出している時は、かなりの割合で「弦巻のイメージ」を役者に要求することになります。特に昔書いた脚本になればなるほどそうです。様々なジャンルの作品を上演し、作品ごとに演技に対する要求や「リアリティ」の求める度合いや表し方も、変わってきます。それは作品が違うのだから、当然のことだと思ってました。そして、参加してくれる役者もそれを(すぐに)分かってくれると思ってました。テレビドラマでも良い、コントでも良い。演技に様々な「流儀」があり、作品によって「説得力のある演技」は変わって来る、それは半ば常識のように共有出来ると考えていたのです。それはもちろん自分の、傲慢な間違いでした。
同じことを考えてる人間はいるかもしれない。だからといって、その人が僕と同じものに「説得力」を感じるかは別なのですから。

「演出のイメージ」をどう理解するか?と言う目的で演技のWSを行うのなら、
僕にとっての「説得力ある演技」を要求する、それで良いのかもしれません。
でも、様々な年代の人間と、経験未経験問わず、一緒に芝居を作る時に、それはちょっと気が引けるのです。
もっと、演技の根幹をなすような、演劇の根幹に触れる為の、「俺流」の、もっともっと前の次元で、
作品作りをしたいのです。
だから、全員で「考えよう」。もちろん、講師が僕である以上、僕の「考え方」と言うフィルターを通さずには不可能ですが、出来るだけ。

そうした紆余曲折を経ての「研究講座」と言う名前でした。
劇団のWSとしては、あまり上手くない作戦だと自分で思います。
もっと「俺流」だった方が、参加する側だって乗っかり易いと思います。
指導者としては統率力の無さを露呈しているような感じです。
でも、やっぱりこうとしか出来ないなあ、と半ば諦めるように思います。
強いて言えば、この面倒くさい「逡巡」が弦巻楽団流と言えるかもしれません。

てなわけで、テキストにシェイクスピアの「夏の夜の夢」を使っています。
難しい(文章が、ではなく全体のあり方が)作品ですが、先日、全員で声を出し合ってあらすじを丁寧に追っただけで、なんだかジーンと来る瞬間がありました。ああ、こういう作品なのか、と思い至りました(後日、また足をすくわれるかもしれませんが…)。
これも、こうしたやり方だから辿り着けたんだ、と密かに(自分を励ましつつ)思ってます。

シェイクスピアの喜劇は、自分自身良い思い出が無く、「つまらない」印象しか若い時には無かったのですが、もったいなかったなあ、と思います。
シェイクスピアの「夏の夜の夢」を「俺流」に味付けや改編すること無く、
楽しめる作品にしようと参加者15名と奮闘しております。
ある意味、つまらないと早合点していたことへの贖罪です。いや、敵討ちか。
正直、面白いです。経験の有る無し問わず、シェイクスピアの戯曲に誠実に向かい合いさえすれば、
人間の蠢く様が立ち上がって来る。
(だからますます「俺流」は必要ないと思ってしまいます)

発表公演は15、16ですが、それまで稽古は毎日見学可能です。
19時〜22時くらいでシアターZOOで行っております。
ブログで毎日講座の模様は公開中です。

トップ画像。みんな台本とにらめっこ。

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遂に5回目を迎えた「With You」!今年も甘く親密に行われました。

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演劇研究講座にも参加中。エンジェルスを2年続けてやってくれたワンコ。

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受講生3人。この3人が集まってるとなんか面白い。

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受講生の信山イプシロン。捨て犬を思いやる優しい一面も…。

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休憩中。いつも楽しそうなランラン(もぐもぐ)。
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