楽団日記

札幌で活動する芝居のエンターテイメント集団、                                  弦巻楽団の弦巻楽団による皆様のための日記です。

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名前をつけてやる

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色々と盛りだくさんだった夏が終わり、すっかり秋が到来しましたが(ちょっと冬じゃない?)、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
弦巻は不調をやっとやっと抜け出し?つつあります。
考えは巡りに巡って、結局春に決意をした境地に戻りました。
一言で言えば、それは熟考することより、決断を早くしていくことです。
慎重で臆病な自分にとって、石橋を叩くなんてもっての外、石橋を磨いて磨いて舐め回すほど愛でて愛でてピカピカにして悦に浸る弦巻にとって、それはそれは厳しい作業です。しかも、どちらかと言うと現状石橋なんて見当たりません。それでも。それでも。身体を張る、そう決めたのですから。

そもそも前回執筆した記事で「夏を終わらせませんよ〜」と言ってたのが微笑ましくあります。
おかげさまで弦巻は札幌座「霜月小夜曲」全32ステージ(演劇シーズン+ツアー)を終え、弦巻楽団は「演劇講座」の発表公演(「プセット」「大海原で」)を終え、1年ぶりの本公演#18「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」を札幌と帯広で終えました(トップの画像は帯広での公演終了時の写真です。帯広柏葉高校の皆さん800人と!)。

この中では一番ひっそりと行われました「演劇講座」の発表公演でしたが、自分としてはなかなか手応えのある物になりました。何が必要か、何が不必要か、自分の考える演劇とは、何が可能か、何が不可能か。
それは「このやり方で間違っていない」と言う実感を掴んだと同時に、間違ってないからこそ困難な実感を得ることにもなりました。
自分の中では「ブレーメンの自由」→「演劇講座発表公演」→「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」までそれは繋がっています。
「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」は8年前の作品で、再演さえ既に6年前だったのですが、当時から時代性を殆ど無視した『ど』ラブコメだったので、色褪せるもへったくれもありませんでした。恋に暴走する教授に振り回される周囲。脚本も、小ネタ以外いじりませんでした。今回、主演の松本さんは変わらず、他の4名は新しいメンバーだったのですが、また新しい「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」となりました。新たな演出として手が加わったのは「舞台美術」。「スウィートソウル」以来となる川崎舞さんに舞台プランをお願いし、「コンカリーニョでも、帯広の2000人規模のホールでも同じように舞台空間を生み出せる美術」と言う面倒なオーダーに、見事に答えてくれました。
劇中かわされる「月」の会話にも通じる、まるで、宇宙の孤独な小惑星のように、奥坂先生の教授室が生まれ変わりました。

今年ここまでに演出した2作品「ブレーメンの自由」と「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」では、えらく趣が違うように感じる方もいるでしょう。確かに、テキストの段階では大きく違います。演出もそう言えるかもしれません。しかし、僕が演劇空間に、演技に求める物は変わってません。8年前、6年前と今回の「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」が大きく違うのは、そこかもしれません。設計図は同じ、素材も同じ、ただ、家を建てる「工法」が違うのです。その課題はまだまだクリアしたとは言えません。どこかぎこちなさもまだ孕んでます。でも、「間違ってない」とは少なくとも感じています。

たくさんの感想を「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」では頂きました。
いつもいつもありがとうございます。
その中で嬉しかったのが
「予定調和でありながら、それでも感動する」と言う感想でした。
ああ、もう何も言うことはありません。
「予定調和を壊す」と言うのは簡単です。
でも、すでに「予定調和を壊す」と言う文法や作劇そのものの方がむしろ「予定調和」で危険だと僕は感じます。
そもそも、本当に、根本的に「壊す」のと、ただ「ちょっかいを出す」のは全然違います。

予定調和でありながら、(気付かれないうちに)予定調和を越えている、そんな作品が自分の理想であります。
理解されにくい火星人(+)の真骨頂です。

そんな弦巻は現在韓国に来ています。
札幌座の「亀、もしくは…。」の公演をソウルとインチョンで行う為に来ています。あー、昨年パスポート作っておいて良かった。毎日毎日発酵食品を食べているからか、胃腸の動きが活発です。とにかく飯がうまい!チヂミってこんなに美味しかったのかと驚きます。残念なことに、まだ韓国美人には会えてません。

弦巻楽団は来月、すかさず2年ぶりの新作となる「トワイライト」を公演します。ここまでの流れの集大成…と言うより、はじめの一歩となります。新しい団員と、新しく出会った人達で上演します。
「トワイライト」は、「言葉」が、「思想」が失われることで、「感情」が失われていく物語です。
言葉が禁止されていく世界で、あらわに出来ない感情が生まれてしまう。それでも、人は感情までは失えないーーー。
そんな引き裂かれた、そして「引き返せない」物語です。

間もなく詳細が出ます。乞うご期待!

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「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」恋に落ちた瞬間。

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通称「結婚式のシーン」教授室を囲むパネルには数式や英文書、楽譜などがちりばめられてます。

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ご本尊。6年ぶりに出演です。

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ラストシーン。ハッピー?エンド。

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韓国着。この飛行機で来ました。

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公演する劇場の街(大学路)の地図。これ全部が劇場なんだとか!

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カフェラテばかり飲んでます。だって、他は何か分からないから…。
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