楽団日記

札幌で活動する芝居のエンターテイメント集団、                                  弦巻楽団の弦巻楽団による皆様のための日記です。

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回復へ向かう日々

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色々あって、不調でありました。
体調も悪くなく、生活に滞りなども(いつもと同じ程度にしか)なく、見た目には元気一杯ないつもの弦巻だった訳ですが、なんだか「言葉」が上手く出て来ない日々を送っておりました。
分析するに、一つ一つは、些末な、結論も出てる問題がプチプチと起こり、それに対処するうちに頭が追いつかなくなた…と言うのが実情のようです。おかげで様々な実務をたった今、ばったばったと処理しております。さらに、良くないことに頭に血が上る、古い言い方をすれば「ドタマに来る」懸案が持ち上がり、脳内は言葉が溢れ返っており、飽和状態になっていました。溢れて判断能力が落ちた頭に、数々の諸問題と、タイミング悪くいろいろな事が重なったようです。
今はもつれた糸を断ち切って(マリオネット)、少しずつ復調して来ました。
そんな訳で、久しぶりの更新となります。

前回の更新後。
おかげさまで「ブレーメンの自由」は数々の波紋、感動、拒絶を巻き起こしながら、無事7ステージを終えました。あわや追加公演のありがたい観客動員数となりました。本当に感謝です。とてもとても強い作品をおかげさまでやりきれました。29日に行なわれた翻訳者の渋谷先生とのアフタートークも大変好評で、終演後、催された会食の席で渋谷先生から「未訳のファスビンダーの戯曲も、よかったら翻訳するので上演してみては?」と嬉し過ぎる申し出が。今回の我々のファスビンダーのテキストへの向き合い方を、非常に面白がってくれました。
実際、10文字程度カットしただけで、翻訳された訳文そのままで上演しました。

一言で言うと、「虚構」を「虚構」として見せる。
「虚構」を間において、我々と観客で向かい合う。

そんな立ち位置を目指しました。
「本物ぶる」必要はない。この圧倒的な言葉と、世界を、観客の前で忠実に「なぞる」こと。それを第1に考えました。ここが難しいところで、けしてそれは「片手間に」出来ることではないのです。忠実に「なぞる」と言うのは、本当に何回も何回も稽古した末に見えてきた姿でした。

渋谷先生がユーストリームで「ブレーメンの自由」の感想をお話ししてくれてます。
こちら→ 「シブ先生のファスビンダー夜咄 第二夜


そして、ブレーメンから弦巻はバビューンと智恵文に向かいます。
智恵文と言うのは北海道の名寄にある小さな町です。そこで生きる人々を描いた札幌座「霜月小夜曲」に出演するために、稽古の日々に突入しました。
約3週間の稽古の末、札幌座の前身である「TPS」時代の集大成的作品に、新しく改めて加えて頂くことになりましたーーーーー。
そんな訳で今度は毎日役者(音響も)として稽古稽古稽古が続きました。
そしてあっと言う間に本番です。それも全32ステージのロングラン!
8/8(ハハの日、と言うことですが、実際に弦巻の母親の誕生日であります。しかも弦巻自身は6/6生まれ。ムムの日、です。)現在15ステージを終え、改めて作品に対する実感も変わって参りました。
フェイスブックにもアップした文章ですが、作品についての考えをまとめてみました。

改めて今作「霜月小夜曲」を紹介。
名寄の、智恵文を舞台とした、40代半ばにさしかかった3人の女性を中心としたホームドラマです。
ホームドラマ、とあえて言い切ってみます。

3人のそれぞれの人生が、再会したとある午後、交差し、こみ上げてきます。
人生には取り戻せないことがある。
未来だって、何かが手に入る確証はない。
それでも、私たちは懸命に働き、愛し、生きていく。
それぞれの人生を、それぞれのやり方で。

「北海道で生きる人々」を描いてます。場所設定の話では勿論なく。

「北海道」を舞台にしながら、
「別に北海道でなくてもいくね?」
と感じる作品もあります。
「雪国ならどこでもいくね?」とか。

『霜月小夜曲』はそうではなく、北海道で生きる人々による、北海道で生きる人々の姿を描いた作品です。

派手なエンターテイメントでも無ければ(いや、充分派手だよ、という意見もあると思いますが…)、強烈な問題提起も、ショッキングな展開も、メッセージを訴えかけることもありません。
ただ、「譲らない」物語ではあります。

「譲らない物語」

10ステージ以上を終えて僕が『霜月小夜曲』に感じたのはそんな言葉です。
この物語は、声高に主張はしないけれど、何一つ譲らない。
この地で生きることを。
人々の生活を。
まるで、われわれ一人一人のように。

それぞれのやり方で自分の土地を耕すように生きてる(それは、当然のように全身全霊で、だろう)3人の女性の姿。いや、登場人物全ての姿かもしれない。彼らの姿に「舞台」と言う土地に必死にしがみついて耕してる自分の姿を重ねて、本番中毎回グッと来てしまう。


…と言う感じです。作品について少しでも伝わったでしょうか?
なんか高尚な作品みたいな文章になってしまいましたが、そんなことはありません。
バカバカしい、笑いに溢れた、したたかで逞しい作品です。

8/8(パパの日、とも読めますね。弦巻の父親は12/22生まれで関係ありませぬが)現在、残り札幌は4ステージとなっております。
今からでも間に合います。当日券もあります。ぜひシアターZOOへ。

ご予約はコチラ → 札幌座 「霜月小夜曲」


えー、そんな日々の中、弦巻楽団本体は8/24、25にワークショップの発表公演を行ないます。
「プセット」と「大海原で」と言う古典2作品を団員(若い)とワークショップ参加生(若い)で臨みます。

そして更に弦巻楽団1年振りとなる本公演(#18)を9/27〜29に行ないます。
かつて弦巻が他劇団の為に書き下ろし、演出した名作ラブコメディ
「ユー・キャント・ハリー・ラブ!」
の再々演となります。ですが、弦巻楽団としては初の上演となるので「新作的再演」と考えて頂いてオッケーです。
間もなくチラシ、情報など一斉に公開します。

そして、今年は2年振りに札幌劇場祭(11月)に参加します。
2年振りの新作(#19)です。書き下ろします。若い劇団員と、新しい弦巻楽団の為に。
タイトルは「トワイライト」です。
こちらも乞うご期待!

復調したらしたで調子こきな辰年37歳、ここからとどまることなく活動が続きます。
ここから夏を取り戻す勢いです。
まだまだ夏を終わらせませんよ〜。

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「ブレーメンの自由」アフタートークの様子。

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「霜月小夜曲」アフタートークの様子。
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 < 演技講座発表公演のご案内 + 札幌座 pit 「ブレーメンの自由」 > 

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