楽団日記

札幌で活動する芝居のエンターテイメント集団、                                  弦巻楽団の弦巻楽団による皆様のための日記です。

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愛は流れ続ける。

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ふらりと自分探しの旅へ…と言う訳でもないのですが旅へ行って参りました。
実は一昨年くらいから春先に旅をするのが恒例となっていたのですが、3月以降スケジュールがとれそうにも無かったので、「そいや!」と踏み切ったのです。2泊3日の小旅行です。
しかし、そこには少しだけ野望もありました。

それは…約20年ぶりに、スキーをしてみようと言うのです!!!!
やってきました。滑って来ました。あんなに子供の頃は嫌いだったスキーが、こんなに楽しいなんて!!!!
グッズは全て現地で借りて、身一つで面倒くさいことは無し。
父親の厳しい指導のもと、重いスキーや靴に苛まれていた頃が懐かしい…。
6歳の頃スキーで骨折までしてますからね。そりゃ嫌いにもなります。
いやあ、楽しかった。身体を動かすのって、本当に素晴らしい。はっちゃきこいちゃいました。
おかげで現在、2日経っても筋肉痛が取れません…。

えー、札幌は演劇シーズンと言う大イベントが行われております。
これは札幌もヨーロッパの演劇文化の進んだ街のように、毎日演劇が観られる「シーズン」を作っていこう、と言う運動で2012年の2月、ちょうど1年前から始まりました。毎日、どこかの劇場で必ず演劇が観れる(しかも高水準の)と言う風潮を浸透させるべく、沢山の人が尽力し、札幌の演劇を盛り上げてくれています。

これまで2度行なわれた「札幌演劇シーズン」には札幌座の役者として「ガッツリ」参加(『亀、もしくは…。』『瀕死の王さま』)していた訳ですが、今回、初めて完全にお客さんとして、札幌演劇シーズンを眺めてます。周りが盛り上がっているとやっぱり少し寂しい気もしますが、改めて気付くこともたくさんあります。もちろん、その「シーズン」とは別に活動している劇団も沢山あります。先週は5日連続で劇場に通ってました。これも自分の稽古が無い恩恵と言えば言えるのですが…力作や感動作に出会うと「こなくそー」と、自分も創作に打ち込みたくなります。

いやいや、けして何もしていない訳では無く、少しずつ、活動をしております。

まず3月17日、ついに美唄市市民劇団『劇団WA!』による「火星から来た女の子」の本公演が行われます。台本を12月に上演した「リーディング版」から若干修正。より端正に、よりとぼけた空気が醸し出されるようなバージョンとなってます。12月と大きく違うのはそれだけじゃありません。3月の本公演では、リーディングで五代進を演じた能登英輔(yhs)が事情により降板。その穴を「団員の不始末(?)は俺が返上する!」と言ったか言わなかったか、

yhs代表の南参が出演します!

南参とは10年前まで所属していたヒステリック・エンドと言うユニットで組んで以来の共同作業です。思い返せばその旗揚げの「子守歌なんかじゃない」(1996年!弦巻が19歳で南参は18歳でした!)と、名作の誉れ高い「朝顔の部屋」(97年)だけなので…16年ぶりです!その間弦巻による南参への脚本提供などはありましたが…役者と演出家としては16年を経ての再会です。20世紀以来です。世紀の再会です。
「火星から来た女の子」の稽古は来週から最終調整へ向けて本格化します。
静かに、弦巻は燃えています。

それと、弦巻が講師として指導している高校生達の舞台が、3月9日「SapporoMixArt」と言うイベントで上演されます。こちらは授業の成果発表として、主催者の皆さんのご厚意で出演させてもらいます。札幌で活躍されてる劇団さんが多数出演されてるので、胸を借りて舞台に立たせてもらうつもりです。

さて、前回お知らせした「With You 4」!!
2/14の夜、神聖なムードに包まれながら過去最多のお客様をお迎えしてスウィートに行なわれました。
今年は「朗読」に焦点を絞り、色々な文章(随筆、思想書、ルポタージュ、一般人による投書、詩)を読み上げ、言葉の美しさについて考えを深めました。もちろん、様々な音楽を添えて…。
来られなかった(雪め!インフルめ!)お客様も居て、残念な想いもありますが、必ずや来年も開催致します。
ツルマキズ・エンジェルスもよりパワーアップ致します!お約束します。
じつはこの4回、毎回微妙に焦点をずらして開催されて来ました。
毎回複数の企画が上演されているのですが、「2年続けて」行なった企画はありません。これは企画がつまらなかったとかでは無く、たんに弦巻の「毎回違うことをしなくてはいけない」と言う強迫観念による物です。劇団の公演の時と同じです。毎回、「違うジャンルの作品」にトライしなくては、と思い込んでるのです。
なので、「With You」でも違う企画、違う内容に執拗に拘って来ました。しかし、ギターの三島君にも言われたのですが、面白かった企画は次年度もやって良いのじゃないかと、今は考えています。そうじゃないと、せっかくの「輪」も広がって行かないだろう、とようやく気付きました。
なので、次の来るべき「5」では過去面白かった実験や企画をもう一度トライしてみようと思います。
「恒例の」コーナーなんてモノが出来るくらいになったら良いな、と思ってます。

そんな「新しいこと」に挑戦したがりな弦巻楽団ですが、ぼんやりと、2013年の活動が決まりました。
今年は2公演行ないます。
しかも、その2回が矢継ぎ早に行なわれます。僕のイメージでは弦巻楽団の「真骨頂」と「新機軸」になるようにしたいと考えてます。
まず(と言っても半年以上先ですが)#18は9月末に再演作品を上演します。再演ですが、弦巻楽団として上演するのは初めての作品です。『ユー・キャント・ハリー・ラブ ! 』と言う作品です。RIPと言う団体に僕が書き下ろし、演出して2005年と2007年に上演した作品です。これを6年ぶりにやります。主演であり、この作品には欠かせない松本直人さんには、出演を依頼し、(ハードな役柄なので…)覚悟を決めて頂きました。松本さん演じる奥坂教授のファンだった方には、見逃せない再演となるでしょう。
そして#19は約2年ぶりの新作公演となります。タイトル未定、出演者未定です。ただ、昨年から入団した若いメンバーと、「これからを生きてゆくこと」をテーマにしたエンターテイメントにしようと思ってます。
最年少メンバー青塚なんて、こないだ19になったばかりですからね。「子守歌なんかじゃない」の頃な訳です。ぎゃふん。

そして、そろそろそろそろと口にしてはや1年半(ほぼ2年…)。既に狼少年は狼老人になってしまってる訳ですが、ついについにホームページが生まれ変わります。2013/4/1に、正式に動き出します。乞うご期待!

さらに、弦巻はこの度あの歴史ある「シアターガイド」で
コラムを書かせて頂くことになりました
「私の今月〜ご当地編」と言うコーナーで200字程度書いてます。4月号から半年の間担当します。乞うご期待!

今日は20年を越える念願を果たすべく、シアターキノで開催中の「ジョン・カサヴェテス・レトロスペクティブ」に馳せ参じ「ラヴ・ストリームス」を観てきました。カサヴェテスに出会ったのは17歳の時です。その時も「ジョン・カサヴェテス・レトロスペクティブ」と題され、スガイの地下にあったシネマ11で今回と同じ6作品が上映されてました。「こわれゆく女」で激しいショックを受けた弦巻は「フェイシズ」も滑り込み、その後お年玉やお小遣いを掻き集め、当時8000円近くしたVHSで入手可能な5作品を購入しました。そう!なぜかVHS化されてなかった1作品、それが「ラヴ・ストリームス」なのです!!(数年前、年末年始の深夜の「名画座タイム」とでも言うべき時間帯に「ラヴ・ストリームス」が放送されたことが一度だけあったはず…それも見逃したけど…。)
ついに、ついに、観ました。
感無量です。あああカサヴェテス。ジーナ・ローランズの「踏み外し方」が痛い。バランスを文字通り失ってゆく心の有様が痛い。しかし、誰一人救われない。バランスを失った心は、バランスを失ったまま行動し、けして回復や、あるいは回復に向かおうと努力する方向には進まない。ある意味現実と向き合うことを拒否するかのように、おかしな行動へ、おかしな行動へ流れてゆく。理性は働かない。その様を観て、何故か僕の心は落ち着いていく。
癒し、と言うのは嫌いな言葉なのだけど、
時々、自分だけが周囲の空気に苛立ってしまう時、
同じように周囲の空気に苛立っているかのような表現を発見すると、安心する。
カサヴェテスの映画の人間は醜い。みっともない。
極悪人は居ない。そうではなく、ただ単に「ダサい」人間だ。人間臭い。
描かれる事象もクールではなく、だらだらカッコ悪い。そんなやりとりに30分もかけるの〜みたいな時間が積み重ねられてゆく。ダサい。名台詞も無い。
でも、僕はその世界の有り様に安心する。
「こんなもんだ」、そう言われたような気がして、安心する。

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「ウィズユー4」の舞台。

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ギターの三島祐樹とエンジェルス。なんか弦巻よりも三島君がボスの風格を…。

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おしゃれなバックで登場してくれた工藤舞子(劇団パーソンズ)

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客入れの最中、慌てて音響ブースで着替える吉原大貴。

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皆さん好意的に(?)聞き入ってくれました。

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20年ぶりに美しくシュプールを決める弦巻。

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カサヴェテス・レトロスペクティブ。

※ 先日観劇した5作品の感想をここにも付記しておきます。興味と暇のある方だけ、ご一読下さい。

演劇シーズンではない2本を含みますが、僕の中での演劇シーズンと言うことで。

では、いきます。
長文です。くれぐれも、暇と興味のある方だけ読んで下さい。


感想① 劇団ぱるふぇ「亀、もしくは…。」

今回が旗揚げ公演。岩見沢の教育大まで行って来ました。道に迷い、タクシーまで駆使しながら…。
会場作りや脚本潤色、演出、演技の呼吸、どれもまだまだな面があったけど、手探りで面白い物を作ろう!と言う気概に満ちていた。その意欲がもう少し「行儀良さ」からはみ出して欲しかったかな。

一つだけ、厳しいことを言わせてもらえば…。

中盤の学生と助手の「亀合戦」。
四つん這いになってセリフを掛け合う体力的に辛い辛い場面。「若いから楽々こなすんだろうな〜」と思ってたら、膝をついてました。……。

そ!れ!じゃ!意味ないの!!!!!!!!


感想② 札幌座「春の夜想曲」

初演も観てるけれど、その時とは違う感動を受けた。
初演は金沢碧さんの存在が圧倒的だったんだけど、今回は圧倒的ながら佇まいが少し変化してたように思う。土田英順さん(チェロ)、伊藤珠貴さん(ピアノ)の音楽の素晴らしさについては、もう、言わずもがな。
4年前の感想とは違い、今回は劇中登場しない「死んだ姉」の存在がもの凄くハッキリと感じられた。その生きた人生について想像が膨らんだ…というより、共感さえした。金沢碧さん演じる「伯母」よりも、宮田さん演じる「妹」よりも。

「姉さんは本当は帰って来たかったんじゃないか。身寄りの居ない北海道より、故郷に。」

そう言っていた『伯母』が、ホテルの従業員のもてなしや、北海道の食材を食べることで「いいわねえ、北海道って」と呟く。
北海道で生きた姉。
道民として逞しく生きた(であろう)その人生。
そこへの想像が一気に広がって、劇中自分が一番感動した瞬間だった。

姉は本当は帰りたかったかもしれない。
でも結果として、女手一つで北海道で生き抜いた。
その生き様を伯母が理解したように見えた瞬間だった。
死んだ姉を「実家から逃げた人間」ではなく、「逞しく生きた人間」として。

そんな「姉の人生」に強く思いを馳せた舞台でした。これは初演がそこを伝え切れなかったと言うより、自分の変化が原因だと思う。生きること。飯を食うこと。別れること。いつか別れること。その一つ一つへの僕自身の思い入れが4年前とは変化したってことだろう。
しかし、 4年前とほとんど変わらず、研修生役の佐藤君より若いんじゃないかと目を疑ったウザワ役の木村君に驚嘆。今回も、変わらぬ木村品質でした。


感想③ イナダ組「ライナス」

初演は観ておらず、今回が初の観劇。
10年間音信不通で、再会すると「女性」になっていた「父」を演じた武田さんが素晴らしかった。たまたま客席でめっちゃ携帯を鳴らしちゃうお爺ちゃんがいたんだけど、そんなハプニングも気にならず集中して見入った。
それと、出番は僅かながら山村さん演じた「母」が圧巻だった。今まで観た山村さんで(introも良かったけど)ぶっちぎりで良かった。
舞台って、役者を観るモノなんだなあ、と再認識。「りょーちゃん」役の佇まいにも好感。高いテンションの応酬の中、ちゃんと一線引けていた。

今回たくさんの客演陣が「実力ある」とか「オールスター」と評されてるのを見て、感慨深くなった。知人や一緒に芝居した役者も多いけど、みんなそう認められるようになったんだなあ、と。凄いことだ。それぞれ、闘って来たものなあ。
そうしたバラバラにやって来た人間を繋ぎ合わせてるイナダさんの力量も強く感じた舞台だった。


感想④ 千年王國「狼王ロボ」

これも今回初観劇。

いやあ、楽しかった。

これまで千年王國や橋口さんがやって来たことが凝縮されている舞台だった。しかも「総決算!」みたいな暑苦しさは微塵も無い。軽やかに、いろんな仕掛けや技術が一つの作品に有機的に結実していた。
音楽家の生演奏も、ダンサーの舞も、全て物語に必然を持って結びついていた。今までの作品にはその「必然性」が薄い時もあったように思う。

「狼王ロボ」を題材に、子供達にも楽しんでもらおう。
そのために今まで蓄積して来た技を活用しよう。
そんな「目線の低さ」がこの作品の「楽しさ」を産んだのだと思う。

音楽の素晴らしさ、ダンサーの素晴らしさ、物語の素晴らしさは改めて言うまでもない。僕は役者に拍手を送りたい。よしこちゃんも村上さんも素敵だった。特にシートン博士役の彦素君。彼の「呑まれなさ」がロボと博士のやり取りを、その断絶を、確実に深く表現していた。
「理解」や「共感」で感動を呼ぼうなんて志の低いことをする前に、しっかりと「俺とお前の違い」が存在した。だからこそ、博士とロボの触れ合いは胸を掻きむしられた。


感想⑤「野村大ひとり芝居傑作選」

これも初めての観劇。
会場は超満員。一人の役者を見に、これだけの人が集まる。しかも野村君はけしてメディアで派手に活躍してる訳でもない。それだけで少し胸が熱くなる。

ひとり芝居自体に距離を感じる自分だけど、これは本当に行って良かった。

4話ともとにかく良くまとまってる。
そして野村君もしっかりとやり切ってる。
作品のイメージがしっかり考え抜かれてるのがよく分かる。

ただの自己満足では無く、観客を満足させてこその自己満足で舞台に立っているのだろう。曖昧なところや、「観る必要の無い瞬間」は皆無だった。

伏線の展開と回収が見事な「ツマサキ舞台」作・演出の3作も良かったけど、飛び道具的に配置された(ように見える)「西園寺翼」が大傑作。僕がひとり芝居に距離を感じるのはその多くが「一人でも成立してるけど、別に相手役が居ても構わないもの」だからだ。

けれどこれは違った。
一人だから面白いんだ。野村君が「一人でイケメン探偵を演じてる(からっぽの舞台で!)」から成立するのだ。そうじゃないと(相手役が居たら)面白くないんだ。そんな真の「ひとり芝居」だった。
たくさんの発見があった。野村君が、夢に出て来そうなほどイケメンであるということも…。
でも2話目の「亡き妻の魂が宿ったPC」と文字で会話する物語。残りの文字数が少なくなり、最後の1文字で「あ」(劇中「あいしてる」の意)と出てくるのだけど、それなら一つ前の「最後に一文字」って文章を打たなきゃ良かったのでは?そしたら「あいしてる」ってあqwsでrftgyふじこlp;
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